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2008-02-03(Sun)

本気買い物。タイ人の厳しさを知る。

おじさんの宿を10時前にチェックアウト。


前日いっぱいだと言われた宿を見に行く。

一室空きがあると言われ、部屋をチェック。

500バーツ。ホットシャワー。エアコン付き。

一階だったけど、清潔だしまぁオッケー。

荷物を置いて週末のみ行われるウィークエンドマーケットへ。

電車でガタンゴトン。

駅から少し歩く。

なかなかの人出だ。


マーケットに着くとさっそく元気なお姉さんに捕まる。

スープヌードルの店。

一杯30バーツ。

朝昼ごはんに丁度いいか、と。

席に着くとどこからかお兄さんがやってきて
何も言わずペットボトルの水を2本置いていった。

本数も種類も訊かないで勝手に置いていくなんて怪しい。
でものどが渇いていたので、フリーなのかよく分からなかったが飲んだ。

食事を済まし会計。

やられた。

案の定、水はフリーじゃなかったのだ。

なにも言わないで置いていきやがって。

70バーツ。麺が二杯で60と水が一本10という計算。

確かにテーブルの上にはボトルが一本だけ。

実は飲みきれなかった水はカバンに入れていたのだった。

お姉さんはそのせいで、
ボクたちがワンボトルしか飲んでいないと勘違いしたらしい。

黙っていた。

ただじゃなかったら飲んでないよ。

違うところで安く買うし。

おあいこだな。けけけ。



ウィークエンドマーケットはバカみたいに広かった。

ボクは偽?シルクスカーフを3本450バーツで買う。

安っぽいお香セットを五つ100バーツで買う。

あと記録用のメモ帳も買う。

ここでも

私に10バーツくれると思って!!

と言われてしまう。


325も買い物。

シルクの手提げバッグ、一つ225バーツなり。

ディスカウントにかかる。

5つ買おう。

目標、1つ150。

180まで下がってここからどうなるかなという時だった。

「日本のかたですか?」

と突然日本語で声を掛けられた。

まわりには日本人らしき人がいなかったはずなのでびっくりする。

きょろきょろ見回すと正面に日本人風の二人組みが。

よく見ると確かに日本人なのだが、
なんだかインターナショナルな雰囲気で一瞬わからなかった。

「もし良かったらかわりに交渉しましょうか?」

と笑顔でいう。

年のころ20代後半の男性だ。

その隣には年下と思われる女性が。

とりあえず任せてみることに。

するとその男性はタイ語を喋り始めたのだ!!

男性「@$#%%%&%%&#$"$$+*」

商店主「"%'%&$$$"%&#`*+」

交渉中。

女性のほうが話してくれる。

二人は兄妹。

お兄さんはタイで働いているそうだ。


男性「160でいいですか?」

「もちろんです。ありがとうございます。」

商店のおじさんはなんだか少し哀しい顔をしていた気がする。

お金を払っていると、

「それじゃあ。良い旅を。」

と二人はすっと立ち去っていった。

異国の地で日本人に親切にされるのは不思議でとても嬉しかった。

続いてタイらしい柄のエコバックっぽいものを狙う。

ひとつ69バーツのところを10個買うということで、ひとつ46バーツでゲット。

で、お金を払っていると隣に日本人カップルが。

彼らもバッグに興味を示して値段を聞いている。

すると69バーツといっていた
はずのバッグを79バーツとしれっとした顔で言っている。

まったく。

そしてこの店で、前日に一枚210バーツで買ったTシャツが
150バーツで売られているのを発見しショックを受ける。


果物屋台でマンゴーを食べる。
タイの果物は安い。
スイカもパパイヤもメロンも20バーツ。

タイではそれほど野菜を食べれている感覚が
なかったのでしょっちゅう果物を食べていた。

そしてマーケット内、唯一ともいえるくらいの
洒落た店でコーヒーとビールを飲む。

まわりは欧米人ばっかり。

このあたりで欧米人が屋台のような店には入っていないことに気付く。

彼らはそういう店に抵抗があるのだろうか。

屋台で見る欧米人はほとんどが若いバックパッカー風の若者のみで、

普通の観光客に屋台で遭遇することはなかった。

もう一回りしてマーケットをでる。

2008-01-27(Sun)

初めての買い物、コールドシャワーはタイの気候に適している

ムエタイ会場を後にし、再びナイトマーケットに戻る。

ご飯にしても良い時間だったが昼ごはんが遅かったせいかそれほど空腹感がない。

のでマーケットで買い物をすることに。


※タイの買い物情報を。

タイの市場のようなお店では値札が付いてないことが多い。

付いててもタイ語で書かれている。

聞いて初めて値段が分かる。

言い値スタートである。

そこからディスカウントしていく。

日本人には絶対ふっかけているはずなのだ。



マーケットをうろついているとイケてるゾウ柄のシルクパンツを発見。

実はこのパンツ、違うお土産屋で目に付いて値段を聞いたら
500バーツ!!と超ふっかけられたものとおなじものだった。

親子とみられる二人のうち娘のほうに値段を聞くと、

母さんがなにかごちゃごちゃ言って、

一枚270バーツと言われた。

絶対ボッてると思ったので、まけてくれと粘る。


結局5枚で600バーツくらいになった。

まぁまだ高い気もするけど
これ以降同じものが売られているのを見なかったし良しとしよう。

うろうろ。

だいぶ回ったところでかなり可愛いTシャツを発見。

値段を聞いてみると一枚280バーツ。

すかさず

高いよ!!

と言うと

この生地がどうのこうの、仕入れ値がどうのこうのと言っている。

三枚買うと言うとディスカウントするよと。

一枚150目標で下げにかかる。

普通のTシャツの相場が100だからそれでも高いんだけど
その時はそのシャツのかっこよさにやられてそこまで思い至ってなかった。

230までは簡単に下がったのだがそこからが落ちない。

お姉さん粘る。

しょうがないので200で落としにかかる。

180を提示しこれで終わりと言う。

姉さん220を提示してくる。

200なら買うよ。

というと

「お願いよー。私お金ないのよー。

お願い、私に10バーツだけ頂戴よー。

210バーツでお願いよー。」

と泣きついてきた。

10バーツ34円である。

欲しいと思った物だし、正直そこまで躍起になるべき金額ではない。

と考えた。折れた。

この手にはこの後もちょいちょいやられる。

一枚210バーツで買った。

だいぶ高い買い物だった。

まぁこの時は気付いてなかったんだけど後々悲惨なことになる。

それは違う時にでも。

この後もしばらくうろつくんだけど結局なにも買わず。



だいぶ遅い時間になったのでフードコートへ戻る。

夕方前に来た時は全然ひとがいなかったのにたくさんの人で賑わっている。

ステージではなんかやっていた。

ラップのようだがなんだかアレンジがディスコチック。

325のお気には召さなかったようだが、ボクは結構好きだった。

おばちゃんが切り盛りする屋台でチョイス。

鶏バジル炒めごはんとパッタイを食べる。

パッタイはどこで食べても美味しいのでタイにいる間、何度も食べた。

美味しい。

そしてビール。

名前は良く分からなかったがどうやらそこのオリジナルビールだったらしい。

全部で250バーツほど。しかもそのうち150はビール。

タイは食べ物がホントに安くて美味かった。


良い気分になったところでタクシーで宿に戻る。


シャワーだけ浴びて寝る。

そしてこれが初めての水シャワーだ。

ドキドキだった。

325はホントに嫌がっていた。

確かに冷たい。

タイがいくら暑いといっても辛いと思った。

が5分も経つと慣れてくるのだ。

だんだん気持ちよくなってくる。

体内に一日こもったタイの猛烈な太陽の熱が抜けていく。

シャワーを出るとエアコンをつけていない部屋でも快適に感じられる。

素晴らしい。

あまりにも気持ちよくて、
水シャワーは利にかなってるなぁなんて考えているうちに
その日はあっという間に寝てしまった。
2008-01-26(Sat)

水上マーケット、宿探し、ナイトマーケット、ムエタイ

宿をでて、タクシーで水上マーケットツアー待ち合わせ場所を目指す。

待ち合わせ場所はまぁまぁのホテルだった。

少なくともバックパック姿で行くところではない感じ。

中で待ち合わせなのか外で待ち合わせなのかは聞いておらず、

中に入るかどうか戸惑っているとドアマンらしき人物が声をかけてくれた。

「水上マーケットツアーですか?」

そうだと応えると
彼はそちらでお待ちくださいとドアを開けてロビーへ案内してくれた。

安心してなかへ。

日本人らしき人がたくさん通り過ぎて行く。



出発時間までまだ時間があったのでホテルそばのスターバックスへ。

来る時タクシーから見えて気になっていたのだ。

開店時間には少し早かったらしく従業員が慌しく準備をしていた。

しばし待つ。

アイスとホットのラテを。

155バーツとかなり高い。

味は日本のものと違う気がしたが美味しかった。



時間が来たのでホテルへ戻る。

ロビーにはツアー参加者と思われる人たちが集まっていた。

日本資本の日本語ツアーだから当然なのだが周りは日本人だけ。

すっかり恋する惑星に浸っていたボクはなんか不思議な気分だった。

20分遅れで迎えが来て、でっかいバスでマーケットへ。

参加者の一組が迎えが遅れたことにプリプリしていた。

バスでの移動は快適。

さすがに海外で移動中に寝てしまうということはタブーだと思っていたので
ここまでの移動は眠い目をこすりながら頑張って起きていたが
この時ばかりは安心してぐっすり寝てしまった。


水上マーケットは水路の上の商店街である。

船の上が店であり、商品が並ぶ。

買い物客も船に乗り、気になる店があればその店を呼ぶか
舟こぎに言ってその店に付けてもらう。

すごい数の船で水路は埋め尽くされていた。

情緒もなにもあったもんじゃないが雑多で賑わいがあって良い。

出ているお店は観光客目当ての商店船ばかりなのだが
それでもふねの上に商品が所狭しと並べられている様は圧巻。

お土産ものは画一的なものばかりで興味をひかれなかったが果物の船が気になった。

ヤシの実ジュースを飲む。

良く冷えてて甘い。

が青臭くてそう美味しいものでもなかった。

まぁこれも思い出だ。

30分ほど手漕ぎ船でマーケットを回ったのちエンジンボートでバス乗り場に戻ることに。

このエンジンボートがまたスゴイ。

スクリューとエンジンが一本の棒で繋がっていて運転手はその棒を操って、
水中にスクリューを差し込んだり水面ギリギリにつけたりして船の針路を調整している。

なにやらタイ語で言っていたが

「おりゃー、この道30年さ。」

恐らくこんな感じだろうと勝手に決定。

エンジンボートは
細い水路をなかなかスピードで進みあっという間にバス乗り場に到着した。

もちろん帰りのバスは寝る。



ツアーの解散場所から本日の安宿街、
ナショナルスタジアム周辺までは地下鉄で二つ程度。

バンコクの中心街といった感じの場所なので歩いて向かうことに。

キレイなショッピングセンターが立ち並ぶ。

タイの新宿といった感じか。

歩いている人たちは皆小奇麗な格好をしている。

そこをバックパックを背負って歩いていると悲しくなってくる。

重い。

暑い。のどが渇いた。

あぁアイス食べてる。いいな。

そんなことを考えながら

おそらく一時間くらい歩いたんじゃないだろうか。

目指す安宿通りに到着。

このあたりはかなり交通の便がいい。

本日の宿を物色。

一軒目の宿は1100バーツだった。

高い。

確かにホットシャワー、テレビ、冷蔵庫。

と設備は整っていたが部屋は昨日の所のほうが洒落ていたし、
テレビも冷蔵庫もそんなに必要だと感じていなかった。

また戻ってくるねと言って違う宿を見に行く。

満室と言われる。

次の宿に。

予約してあるか。

と聞かれ、こんな安宿で予約が効くのか!!とびっくり。

してないと言うとおじさんは困った顔をしていた。

しょうがないので出て行こうとすると
明日10時までにでてくれるなら、一泊どうにかなるといわれる。

もともと10時前に宿を出発するつもりだったので、とりあえず部屋だけみせてもらう。

350バーツ。

コールドシャワーのみ。

325はちょっと渋ったが場所を考えればかなり安いし清潔だしオッケーした。

荷物を置いて遅いお昼を食べに。

歩いてくる途中目に付いたショッピングセンターへ。

大きなフードコートがあってそこで食べる。

パッタイとフィッシュボール入りスープヌードル。

そしてフルーツシェイク2つ。

味はいまいち。

というか実はこの旅行中食べたなかで一番美味しくなかったんだけど。

しかもなかなかの値段。


食後そのショッピングセンターを物色。

オシャレだ。

紀伊国屋を発見。

日本の漫画が大量にあって地元の若い子たちが手にとっていた。


その後、タイの鉄道BTSに乗ってナナへ移動。

325が見たがっていたお土産屋に。

いまいち。

ナナから歩いてナイトマーケットを目指す。

ナナは歓楽街らしくそういう商売の色っぽい女の子がちらほらいた。

また露天(主にバッタ屋)が立ち並んで浅草とか上野が思い起こされた。

かなり歩いたのち
ナイトマーケットに到着するもまだ時間が早いらしくほとんど人がいなかった。

マーケット横のフードコートでスイカシェイクとビールを飲む。

タイガービールを初めて飲む。

なかなか美味しい。

スイカシェイクは話には聞いていたが、本当に美味しかった。

日本人はみんな好きな味じゃないかな。

いい時間になったのでマーケットを見に。

入ってすぐにマッサージ屋がありそこで30分ほどフットマッサージをしてもらう。

実はナイトマーケットに来たのはそのそばで行われるムエタイを見るためであった。

マッサージが終わるとムエタイが始まる時間だったので向かう。

着いたのは興行開始20分過ぎたくらいだったと思う。


会場に着くと係員らしき(いまだに係員だったかはわからない)若い男性に声をかけられる。

チケットを買いたいと告げると、
リングサイド、2階席、3階席があると言う。

そしてやたらリングサイドを勧めてくる。

リングサイドでしか安全に見られない。

上の席では賭け事がある。

と必死に言う。

ここまで必死ということは
高い席を売るといくらか彼のポケットにはいるんだろうか。

チケット代は一枚リングサイドで2000バーツ
一番安い3階席で1000バーツと
ここまで旅をしてきた感覚で言うとバカバカしいほどに高い。

正直ここでかなり気持ちは萎えていた。

でもせっかくタイまで来たんだからと
リングサイド席をと4000バーツを渡す。

中まで連れて行ってくれた。

すると他の係員に止められなにやら揉めている。

「もう満席ですね。22時からの2部なら見れます」

と言われた。

あんまり遅いのは嫌だったし観たい気持ちもほとんど無くなっていたので

「じゃぁ明日にします。キャンセルして下さい。」

ともう来るつもりもないのに言った。

もう金は渡してるし揉めるんだろうなと思っていると、あっさりお金を返してくれた。

渡した時のままの形で返してくれたので
枚数だけさっと確認してポケットにお金を戻そうとすると、

「こっちではお金はちゃんと確認したほうが良い」

と忠告してくれた。

もちろんお金はちゃんと4000バーツあった。

「マタアイマショウ。」

と寂しそうな目の彼を見ると少し心が痛んだ。
2008-01-25(Fri)

タイのご飯は美味しく、タイの微笑みは旅人の心をほぐす

テーブルに着くととりあえずシンハビールを注文。

ビールもシンハとチャンだけは知っていた。

グラスが二つと氷が運ばれる。

氷を入れて飲むビール。アジアだ。


そのレストランのメニューは
英語が併記されていたのでそれほど困らなかった。

しかし注文を取りにきた少女。

英語で注文すると
女の子は英語ができないらしく困った笑顔を浮かべた。

メニューを指差して注文した。

英語が通じないのは初めてで少し困って、ちょっと嬉しかった。

グリーンカレーとパッタイ(タイ風フライドヌードル)

これが乳白色の可愛らしい器に出てきてますます日本のカフェ飯っぽかった。

そしてスゴク美味しい。

325と何度も美味い美味いと言い合って食べた。



会計は違う女性がしてくれた。

どうもお姉さんのようだ。

彼女は英語が喋れた。

良い旅を、そして良い年をと素敵な笑顔で見送ってくれた。

美味しくて安い(120バーツ!!)ご飯、素敵なお店に満たされ宿に帰った。


翌日は水上マーケットツアーに参加することになっていた。

7時に待ち合わせ場所に行かなければならなかったので宿泊費を払いに行く。

カウンターにはチェックインしてくれた少女のお姉さんらしき女性が。

明日早くに宿を出るのでと伝えると手続きをしてくれた。


あなたはどこで英語を勉強したの、海外で勉強したことある?

と聞かれたので

学校だよ、日本でだけだよ

と応えると何故かくすくす笑いながらうなずいていた。

バカにしてんのか?とも思ったが嫌な感じはまったくない。

タイは初めて?と聞かれ

いろいろ気の利いたことを言いたかったが下手くそな英語ではそれも出来ず

YESとだけ応えると

良い旅をと笑顔で言ってくれた。

彼女は欧米人を相手に商売をしているのだから、
ほとんど英語のできない日本人がなんとも頼りなげに見えたのだろうか。

なんとなくだけどそんな気がした。


タクシーの運転手、レストランの女の子、宿の女の子。

タイが微笑みの国と言われる理由が良く分かった一日だった。


夜は11時くらいには寝始めただろうか。

しかし何度も目が覚めてしまう。

慣れない海外に興奮してるというわけではなく(まぁ少しはあるかもしれないが)

なんだか外がやたら騒がしいのだ。

一晩中バイクのエンジン音が響き人々のざわめきも明け方まで止まなかった。

子供の泣き声までする。どーなってんの。

タイは微笑みの国であると同時に眠らない国でもあったようだ。

翌朝寝不足の体を起こすと、
次の宿からはなるべく道に面さない部屋を探そうと心に決めたのだった。
2008-01-24(Thu)

スパイシータイランド

予定時刻通りに到着。

飛行機から降り空港内に降り立った瞬間、香辛料の香りを感じた。

青パパイヤサラダ、トムヤムクン、空芯菜炒め。

スパイシーで甘い、まさにイメージ通りの香り。

タイに関する予備知識はないものの、
タイ料理なら食べたことがあるボクはなんとも言えず安心した。

空港内の両替所は街中とレートが変わらないとのことなので両替を済ます。

空港から市内まではタクシーを使うことに。


地球の歩き方片手に、
タクシー乗り場を探して空港内をちょこまか。

いろいろ話しかけてくるタイ人。

親しげに話しかけてくる外国人は信用しないをモットーに振り切る。

やっとそれらしき場所に行き着き、実際のカウンターまであと50メートルほど。

その間にも声を掛けられる。

「タクシー?」「タクシーはこっちだよ。」「You need taxi ?」

無視だ無視。

これほどの人間が無知な旅行者から金を掠め取ろうとしているかと思うと少しげんなりした。


カウンターで行き先を伝えタクシーの手配をしてもらう。

タクシーはトヨタの車だった。

運転手さんは日本語や他の言語も勉強しているようで好感がもてた。

カタコトの日本語で話しかけてくる。

「ドコイク」「コンニチハ」「オゲンキ」

およそ1時間30分。
タクシー代は手配料、運賃、有料道路込みで350バーツ(1バーツ=3.4円くらい)

タクシーの客引きが400バーツの紙を持っていたから
それほど変わらなかったのかな(本当に額面通りにいけばだが)


着いたのはシーアユタヤ通り。

中心から離れた安宿街だ。

ゲストハウス(民宿みたいなもんかな)が立ち並び、
その入り口付近には欧米人がビール片手にたむろしていて
まさに考えていた通りの場所で少しびびってしまった。

地球の歩き方からチョイスした宿を目指す。

それらしき建物を見つけたが宿主が見当たらない。

宿の前のベンチに座っている少女に聞いてみると
その子が部屋の鍵を取り出し流暢な英語で案内からチェックインの手続きまでしてくれた。

カタコトならぬガタガタ英語しか喋れない
とういかまったく英語ができないボクは恐縮してしまった。

一晩700バーツ。

一応地球の歩き方には500Bと書かれている宿だ。

少し疑問に思ったが
「歩き方」にはホットシャワーなしと書かれているのに
実際にはホットシャワーが付いているし、
そういうこともあるだろうとそこに決めた。

325はふかっけられたと文句を行っていたが、
なによりも冬の東京からいっきに常夏のタイにやってきて
体も辛かったのですぐに決めてしまった。

部屋自体も間接照明が効果的な、
アジアン雑貨の店っぽい小奇麗な雰囲気があって落ち着けるいい部屋だったし。


宿で休憩してから散歩と夕飯に向かう。

一応カオサン通りという有名な安宿街を見に行くという体でふらつくことに。

このあたりの町並みは「恋する惑星」の雰囲気でついつい浮かれてしまった。

調子はずれな夢中人を鼻歌に。

立ち並ぶ屋台、そこで食事をする人々。

雑多な感じ。


2、30分程で着くはずが4、50分歩いても到着しない。

地図もあるが通り過ぎたはずの目印がまったく見当たらない。

仕方がないので戻ることに。

しかし戻っていくとあっと言う間に一度通ったところが目に付く。

実際には大した距離を歩いてなかったようだ。

一度通過したとき気になった店で夕飯。

オシャレなカフェ風の佇まい。

せっかくのタイなので屋台でご飯を、とも思わないでもなかったが
この店に決め。


席に着き携帯電話で時間を確認すると、
歩いていたのは15分もない程度の距離だったようだ。

異国の地では時間の感覚が歪む。

そのズレが緊張なのか高揚なのか、なんなのかは分からなかったが
なんともいえずどっと疲れた。
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